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『 居場所 』
「予定があるから」 言い訳のように今日も明日も 疑われていることを知りつつも 僕は心の拠り所に逃避する
求めても振り向いてくれない 触れられることにも拒否反応 特別な意味もなく 言葉もなく 同じ空間を共有しているだけ
ぶつけようのない憤りと 行き場のない現実との狭間で 諦めという文字が浮かんでは消え 僕はまた 逃げる場所を探す
彼女は無言で あたかも呼吸をしているように 疑われることがないと確信して 今日も身体を求めいつもの場所へ
夜中に小さな振動が知らせる 僕の知らない誰かとの秘め事 何度も 何度も 何度も 何度も 小さな音の数だけ僕は自分を殺す
お互い様だと言ってしまえば この罪を免れることができますか? できないとわかっているからこそ 誰かに助けてほしいと願う
もう元通りにはならない 「わかってる」 でも 今のままでいることは 生きていることよりもつらい 「それもわかってる」 一つしかない答えを選ぶことが これ程までに苦しく 悲しい それが最善だとわかっているのに まだ別の答えを求めている
お互い様だと言ったところで この罪が消える事なんてありえない それもお互い様だとするなら 手を取り合って さぁ堕ちていこう
たとえ今よりも もっと辛いことが 口を開けて待ち受けていようとも たとえほんの少しだけでも 生きながらえるように 生きることを諦めなくても済むように
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2019/07/29-12:14..No.[246013] softbank060157071082.bbtec.net
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