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『 無題 』
ふと朝日が見たくなった
まだ薄暗い道を車で走らせて
ふと潮の香りを嗅ぎたくなった
もう明るくなってきた空の下で
今日の獲物を港に揚げる漁船が見える
おこぼれを狙う鴉が群がる
僕は軽快な音楽をカーステレオから流しながら
朝の缶コーヒーを流し込む
少しずつ動き出す
いや
少しずつ動いてる
いつも
今日も
止まってた自分の針を少し進めてみる
スピードメーターみたいに
たまには速く
たまにはブレーキをかけながら
聞こえてくるのは
聞きたかった音で
観ているのは
観ている景色で
香ってくるのは
その空気を受け入れたかった僕で
空をあおいでも
そこに星はうっすらしか見えないけど
目覚ましのアラーム
「今さら鳴り出しても遅いよ」
独り言で笑えるような朝に
なんとなく
これが続いても良いのかな？
何て思える
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| 2022/07/30-03:01..No.[246128] p11187070-ipngn31601marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
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：秋
