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『 無題 』
開いた窓からセミが飛び込んで 壁にぶつかって転げた 彼が運んだ風は青くて 懐かしい香りがした 雨が膜を作った網を照らして あの熱は何故か笑った 彼が運んだ光は眩しくて 今日も生きられる気がした ふかしたタバコから煙が飛び出して 呼ばれてもない記憶が還った 彼が運んだ音は今日も やけに寝苦しくて
それすら笑うように 空はやっぱり 小さな光が照らしてた
涙雨が心地よい世界で
もう少し このままでいても良いかな なんて
きっと また同じことばかり考えてるんだろうけど
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2020/06/12-23:43..No.[246059] p7150011-ipngn32801marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
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